ノハ#゚⊿゚) ヒートは全力を尽くすようです!!  6スレ目
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4 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:19:43.87 ID:WZq+RfD6O
Episode15、仕組まれた戦い


('A`)「ハインリッヒ、借りは返させて貰うぞ」

ドクオはそう言いつつ、1歩前に踏み出した。
拳銃をすぐに取り出すためだろう、右手はポケットにつっこまれている。

从 ゚∀从「久々だなドクオ、相変わらず辛気臭い面だ」

('A`)「ふん、言ってろ」

会話を終え、無言で睨み合う2人。
と、高速でハインリッヒに近付く人影が1つ。

(#^ω^)「おおおおぉぉぉぉ!!!」

驚異的な脚力から繰り出される移動は高速。
瞬きの間にハインリッヒの眼前に迫る。

从 ゚∀从「……ふぅ」

(#^ω^)「余裕ぶっていられるのも今の内だお!!!」

ブーンがハインリッヒに拳を叩きつけようとした瞬間、
鈍く輝く何かが彼の脇腹へと飛んでいった。

6 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:21:17.80 ID:WZq+RfD6O
(;^ω^)「ぐああああああっ!!」

しゃがみ込み、左脇腹を押さえるブーン。
彼が両手で押さえている箇所には、深々と包丁が突き刺さっていた。

ノハ;゚⊿゚)「ブーンっ!!!」

(*゚∀゚)「キャハハハハハ、決まったぜ、必殺トンベリくらっしゅ!!!」

小さな女の子の人形がブーンの横に現れ、大声で笑い出した。
片手には包丁を握っている。

从 ゚∀从「つー、ナイスだ!!」

(*゚∀゚)「キャハハハハハ、寧ろベリーないすじゃない?」

笑いつつ、つーと呼ばれた人形は包丁をめちゃくちゃに振り回した。
いや、違う、彼女の包丁は……

('A`)「くっ!」

ドクオが撃った銃弾を叩き落としていたんだ。

7 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:22:51.57 ID:WZq+RfD6O
(#^ω^)「くそおっ!!!」

そう叫びつつ、ブーンが脇腹の包丁を引き抜いてハインリッヒに突き出した。

从 ゚∀从「あらら、怖い怖い」

少しも逃げるそぶりを見せないハインリッヒ。
ブーンの包丁が彼女を貫くであろうことは、火を見るより明らかな……筈だった。

(;^ω^)「なっ!!?」

包丁がハインリッヒに突き刺さろうとした瞬間、彼女は文字通りその姿を消した。

从 ゚∀从「こっちだ!!」

私のすぐ背後から聞こえるそんな声。

ノハ;゚⊿゚)「っ!!!」

振り向き様に、左手で裏拳を放つ。

从 ゚∀从「よっしゃ、この子もーらいっ!!!」

ノハ;゚⊿゚)「受け止められたっ!!!?」

从 ゚∀从「つー、後はよろしく!」

(*゚∀゚)「あいあい!!!」

次の瞬間、私は視界がぼやけるのを感じた。

8 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:24:27.18 ID:WZq+RfD6O
周りの景色がはっきりとしてきた。

ノハ;゚⊿゚)「ここは……?」

さっきまでとは異なる部屋のようだ。
部屋の大きさそのものは普通だが、何も物が置いていないためやけに広く感じる。
壁や床はやはり金属でできているが、他の部屋のそれとは少し違う感じがした。

从 ゚∀从「ここはお前と戦うために用意した特別な部屋だ」

ノパ⊿゚)「私と戦う……?」

从 ゚∀从「荒巻の最高傑作と戦うため、そう言った方が正確かもな」

荒巻の最高傑作と戦うため?
仮にその最高傑作が私なのだとしても……。

分からない、彼女が何を意図しているのか分からない。
そんなことは荒巻と通じているらしきハインリッヒなら、簡単に行えるんじゃないだろうか。

そもそも、わざわざ身を呈してまでして私と戦う理由も分からない。

10 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:26:14.68 ID:WZq+RfD6O
ノパ⊿゚)「あなたと荒巻は仲間じゃなかったの?」

从#゚∀从「ああっ、んなわけねーだろ!!」

顔を歪め、握り拳をつくるハインリッヒ。
彼女は荒巻のことを良くは思っていないのだろうか。

ノパ⊿゚)「それなら何故、あいつとゲームとやらを?」

从 ゚∀从「ふん、その質問に答える義理はねえな」

そう言い捨て、彼女は懐から長い鎖を取り出した。
その先には水色の球体がついている。

从 ゚∀从「んじゃま、そろそろ始めようぜ」

鎖を持った手を頭上に掲げ、そのままぐるぐると振り回し始める。
シューシューと妙な音がするのが気にかかった。

12 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:27:38.70 ID:WZq+RfD6O
从 ゚∀从「おらあっ!」

目視できるギリギリの速さで鎖が飛んでくる。
軌道は横凪、左右に避けるのは厳しい。

ノハ;゚⊿゚)「くっ!!」

後ろ跳びに回避しようと試みる。

しかし少しだけ、ちょうど水色の球の先が、私の服に触れた。
それと同時に、ジュッと服が音を立てる。

そちらに視線をやってみると、球が掠った部分の布が熔けていた。

ノハ;゚⊿゚)「これは……」

从 ゚∀从「休む暇は無いぜっ!」

今度は横凪ではなく、真っ直ぐに鎖が放たれる。
咄嗟に高く跳んでそれを回避、天井に手を着いた。

ノハ#゚⊿゚)「たあああああっ!!」

手から軽い爆発を起こし、それと同時に力を篭めて天井を押す。
その勢いを活かし、ハインリッヒに向けて跳び蹴りを放った。

13 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:29:00.52 ID:WZq+RfD6O
从 ゚∀从「ふんっ」

そう鼻で笑った直後、彼女はその姿を消す。

ノハ;゚⊿゚)「くっ」

蹴りは空振りに終わり、結果ダイレクトに床に着地した。
勢いをつけていたため、思わず片手をついてしまう。

从 ゚∀从「迂濶に跳ぶもんじゃないぜ」

後ろからハインリッヒの声。
それと同時に、背中に何かを押し当てられるような感覚が走った。

なんだ、この嫌な感じの熱さは。

ノハ;゚⊿゚)「ぐっ……」

左の手足を支えに、低い姿勢のまま右足で回し蹴りを放つ。
しかし足がハインリッヒに届く寸前、彼女はまたもや姿を消した。

15 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:30:26.69 ID:WZq+RfD6O
ノハ;゚⊿゚)「つっ……」

さっき何かを押し付けられた背中がヒリヒリする。
手を当てて見ると、意外なことに冷たさが伝わってきた。

从 ゚∀从「なあ、本気でやってる?」

やや遠くに姿を現したハインリッヒがそう問う。
その声には、苛立ちの意が含まれているように感じる。

ノハ;゚⊿゚)「消えたり現れたり、一体何なの……?
  あなたの武器の先についた球体も、よく分からない効果を持ってるし」

从 ゚∀从「確かに私だけがお前の情報を握っているというのは、少し不公平ではあるよな。
  そんな勝ち方じゃあ、心にシコリが残るかもしれない」

顎に手を当ててブツブツ呟き出すハインリッヒ。
駄目元でした質問は、存外に威力を発揮したようである。

それにしても、今更勝ち方なんかにこだわるというのか?
こんな形で持ち込まれた戦いに、何故そこまでこだわるのか。

16 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:31:51.18 ID:WZq+RfD6O
从 ゚∀从「よし、それならヒントをやろう。」

ノパ⊿゚)「……」

从 ゚∀从「ヒント1、どこでもドア」

ノハ;゚⊿゚)「へっ?」

从 ゚∀从「ヒント2、何も無いからニナさん引いた」

ヒント1はともかく、ヒント2は訳が分からない。
ニナさん、ねぇ。

ノパ⊿゚)「ヒント1は移動方法に関すること?」

从 ゚∀从「そこら辺は自分で考えな」

否定はしなかった、図星だったのだろう。

となると恐らく彼女の移動手段は、ばつが持っていた"どこでもドア型空間移転装置"の応用。
確かあの機械は入口に当たるドア部分と、出口に当たる受信器らしきものとで対になっていた。

つまり移転先に設置する、いわば出口に当たる器具を潰せばいいとは思うのだが……

ノハ;゚⊿゚)「これが見当たらないんだよねぇ!」

从 ゚∀从「ふーん、なんか感づいたって顔だな。
  まあいいや、再開だ!!」

19 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:33:33.90 ID:WZq+RfD6O
ヒントとやらを出されてから数分がたった。
私は未だ、打開策を閃けずにいる。

ノハ;゚⊿゚)「はあっ、はあっ……」

戦いは一方的だった。

ハインリッヒは自分自身も筋力を強化しているのか、明らかに常人よりも身体能力が高い。
それに加えて瞬間移動のようなことまでやってのけるのだから、相当に厄介である。

从 ゚∀从「もう一度聞くよ、本気出してる?」

怒り気味の声を出しつつ鎖を振るう。
鉄の線が標的にするは私の足。

ノハ;゚⊿゚)「くっ!!!」

慌てて身を引き、なんとかその直撃を免れた。
鎖の先についた球体に掠った右の脛がヒリヒリする。

20 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:35:24.59 ID:WZq+RfD6O
从 ゚∀从「攻撃が届かないなら、炎でも出せばいいじゃねーか」

ノハ;゚⊿゚)「切り札はとっておくに限るの!!」

これは偽りの理由だ。
私は炎を出し惜しみしている訳ではない。
どうしても実用可能な程度の炎が出せないんだ。

怒り、哀しみ、憎しみ……これら三つの感情が、強く心に浮かんでこないから。

从 ゚∀从「そういや強い憎しみとやらが心に浮かべば、嫌でも炎を発しちゃうんだったよな?」

そう言いつつ、口元を歪めるハインリッヒ。

从 ゚∀从「こう言ったらどうする?
  "私が手掛けたブーンの手によって、お前の姉は殺された"」

お姉ちゃんが死んだ?
ブーンの手で、クールお姉ちゃんが?

ズタズタになったお姉ちゃんの姿が、瞬時に脳内に浮かび上がる。


ノハ ⊿ )「嘘だ……」



視界が、黒く染まった。

21 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:36:50.82 ID:WZq+RfD6O
Episode16、屍の道


(*゚∀゚)「アヒャッ!」

頭上から人形の声。

(;^ω^)「くそっ!」

殴りつけようと試みたが、拳が届く前に姿を消された。
しかも置き土産として僕の手に、軽い切り傷を残しつつである。

(;'A`)「ぐああああああっ!!」

ドクオさんの叫び声。
そちらを見ると、赤い鮮血が視界に入ってきた。

(;'A`)「悪い」

僕とチラリと目を合わせると、ドクオさんは床へと倒れ込んだ。
胸からドクドクと溢れ出る血が痛々しい。

23 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:38:10.83 ID:WZq+RfD6O
(*゚∀゚)「はい、一丁上がりぃ!!
  やっぱオレ様は最強だね!!」

(#^ω^)「おおおおおおっ!!!」

馬鹿笑いを続ける人形に全速力で近付き、拳を放つ。
しかし僕の拳は単に空を切るに終わった。

(*゚∀゚)「このつー様に敵おうとは十年早い!
  いやいや、寧ろ百年は早い!!」

瞬時に背後に回り込んだ人形が、僕の背中を切りつけたのを感じた。

不思議と痛みは感じない。
生暖かいようで薄ら寒い、奇妙かつ不快な感触がするのみだ。

24 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:39:32.49 ID:WZq+RfD6O
(;^ω^)「くっ」

グラリ、視界が歪む。
身体に力が入らなくなり、僕は不様に倒れ込んだ。

(*゚∀゚)「キャハハハハハ、ざまぁみろってんだ!!
  さって、トドメタイムといきますか!!」

舌なめずりをした人形が僕の身体に包丁を振り下ろ……

(;゚∀゚)「いったたたたぁぁぁ!!!」

人形の手から包丁が吹き飛ぶ。

(;'A`)「俺を舐めるには……百万年早かったな」

そう言いつつ、青ざめた顔をにやりと歪ませるドクオさん。
その手に持つ拳銃からは、白い煙が立ち上っていた。

25 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:40:50.94 ID:WZq+RfD6O
(#゚∀゚)「くそっ、ハインに貰った右手がああっ!!」

ドクオさんの銃撃によって穴の空いた手を見ながら、人形が怒ったように叫ぶ。

(#゚∀゚)「殺す!」

包丁へと近付き、それを拾おうとする人形。
だが、そうはさせない。

(#^ω^)「うあああああっ!!!」

小さな背中に向け、蹴りを放つ。
構図としては弱い者いじめのような感じだが、この厄介な相手に手段は選べない。

(;゚∀゚)「ぎゃっ!!」

蹴りをモロに受けた人形は為す術も無く吹っ飛び、勢いよく壁に激突した。
その衝撃により、足が変な方向へと折れ曲がる。

(;'A`)「ナイスだ」

弱々しく手を振ってくるドクオさんは、先にも増して顔色が悪くなっていた。

27 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:42:28.70 ID:WZq+RfD6O
(*゚∀゚)「なんで……なんであんたらは動けるのさっ!!
  寧ろ死んでもおかしくないぐらいの傷を負った筈じゃん!!」

(;'A`)「忘れたか、俺らの身体は普通じゃない」

(;゚∀゚)「あっ」

(;'A`)「お前、馬鹿だろ」

(;゚∀゚)「最大限に軽量化したらしいから……」

( ^ω^)「とりあえず、この場は僕達の勝ちだお」

そう呟きつつ、静かに人形へと歩み寄る。
切り付けられてついた僕の背中の傷は、既に治ったようだった。

(;゚∀゚)「ひっ!」

人形を片手で持ち上げ、首を締め付ける。

(* ∀ )「あうう、ごめんよハイン。
  恩返し、できなかったみたい」

……何故、何故そんなに哀しそうな声を出す。
所詮は機械の癖に、何故。

(  ω )「これじゃあ……」

ツンを殺した時と、同じではないか。

30 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:45:09.24 ID:WZq+RfD6O
( ^ω^)「お前は、何の為に戦ったんだお?」

(;゚∀゚)「そりゃ、オレ様の制作者に恩返しするためさ」

……どうして僕はこいつを殺したくないと思ってしまうんだ。
憎むべき存在であるハインリッヒのお手製の機械なんだぞ。

(  ω )「どうして」

( ^ω^)「どうして僕の手は、こいつを殺すことを拒んだんだお」

手に篭めた力を緩め、人形を解放する。

(;゚∀゚)「っ!!?」

間違いなく絞め殺されると思っていたのだろう。
人形はひどく驚いたようであった。

31 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:46:45.13 ID:WZq+RfD6O
(*゚∀゚)「オレ様のこと、殺さないのか?」

( ^ω^)「正直、殺したいとは思わないお」

そう言うと、僕はドクオさんの方へと向き直る。

( ^ω^)「ねえ、ドクオさん。
    機械にも心はあるのかお?」

(;'A`)「へっ?」

( ^ω^)「僕がここに来てから倒した機械にも、心はあったのかお?」

(;'A`)「……分からない」

( ^ω^)「そうかお」

機械なんてものは、ただただ持ち主の命令に従うだけの存在だと思っていた。
だからこそ、ためらわずに"壊せた"。

だけど万一、あいつらが心なんて代物を持ってるとしたら、

( ^ω^)「僕は自分の目的のために誰かを"殺した"ことになる」

それはハインリッヒの行いと、同じことになるのではないだろうか?

33 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:48:26.72 ID:WZq+RfD6O
( ^ω^)「僕は……」

「うぉぉぉぉぉぉ」

ふと、ドクオさんのもたれかかっている扉の方から、何か叫び声が聞こえた気がした。

「どこだああぁぁぁ!!?」

扉の向こうから、また叫び声らしきものが聞こえる。
と、次の瞬間、

(#^Д^)「うああああああっ!!!」

扉を突き破り、さっき倒した機械が突入してきた。

(;'A`)「ぐがあああああっ!!」

そこにもたれかっていたドクオさんは押し倒され、そのまま機械に胸部を踏み潰された。
ゴリゴリと骨の砕けるような音がする。

34 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:49:53.49 ID:WZq+RfD6O
(#^Д^)「ちくしょおおおお、よくもしぃ姉とまたんきを!!!」

そう言いながら、僕の方に視線を遣る。

(#^Д^)「お前が下手人かっ!!?」

( ^ω^)「……やっぱり」

( ;ω;)「機械にも、心は……」

(#^Д^)「死ねええええええっ!!!」

繰り出されるタックルを回避。
間髪置かず側頭部に肘鉄を喰らわせる。

(;^Д^)「あがっ……」

ドシャリと床に崩れ落ち、彼は機能を停止した。

37 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:51:51.49 ID:WZq+RfD6O
( ^ω^)「ドクオさん……」

(;'A`)「へへっ、どうやら治癒力の増強にも限度があるらしい」

彼の右胸はぐちゃぐちゃに潰れていた。
顔色はもはや、土気色と言うに相応しいものとなっている。

( ^ω^)「僕はこれから……どうすれば……」

(;'A`)「進め」

そう言いながら、上半身を起こす。

(;'A`)「元より復讐なんて、綺麗な道じゃない。
  だったらいっそのこと立ち塞がる全てを壊し、その屍で道をつくれ」

( ^ω^)「でもそれじゃあ、ハインリッヒと同じに……」

(;'A`)「違う」

ぴしゃりと言い放つ。

(;'A`)「あいつは屍を放り捨てる、お前はそれを道とする。
  違いはそれで十分だ」

39 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:55:27.55 ID:WZq+RfD6O
(;'A`)「この鞄と銃、受け取ってくれ。
  それと、鞄の中にボイスレコーダーが入っている。
  できればハインリッヒに、それの8番の音声を聞かせてやって欲しい」

そう言って、僕の方にそれらを差し出してくる。

( ^ω^)「嫌だお」

(;'A`)「はっ?」

( ;ω;)「僕は非情になんかなりきれないお。
    一人ぼっちになったら、きっと耐え切れなくなって……」

(;'A`)「よく知っている訳ではないが、ヒートはいい子だ。
  二人で協力すれば、きっと……。
  それにさ」

( ;ω;)「おっ……」

(;'∀`)「俺はお前の道になるんだ。
  だから、いつも傍で見守っている」

彼が無理矢理作ってみせた笑顔は、僕の心に強く響いた。

( ;ω;)「……鞄、受け取るお」

(;'A`)「ありがとな」

40 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 20:58:32.62 ID:WZq+RfD6O
(;'A`)「さて、俺はばつに会いに行くとするかな」

( ;ω;)「ドクオさん、今まで色々とありがとうだお!」

(;'A`)「おう!」

僕は彼に背を向け、部屋の出口へと向かう。
ヒートとハインリッヒが消えた先を、早く探さなくては。

(;'A`)「強くあれよ、ブーン」

(  ω )「うん、僕はもう泣かないお」

( ^ω^)「信じる道に、全力を尽くす!!!」

42 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 21:01:01.07 ID:WZq+RfD6O
(*゚∀゚)「待って……」

と、背後から弱々しい声。

(*゚∀゚)「オレ様も連れて行ってくれ。
  お前の邪魔はしないって約束する、だから頼む!」

( ^ω^)「………」

(*゚∀゚)「この通りだ!」

ボロボロの身体をぎこちなく動かし、土下座する。
歯車が軋む音が痛々しい。

(;'A`)「既に答えは決まってんだろ?」

( ^ω^)「うん……、僕はこいつを連れて行くお」

(*゚∀゚)「あはっ、ありがとな!!」

からくり人形の癖に、彼女の笑顔はひどく眩しかった。

43 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 21:02:20.18 ID:WZq+RfD6O
人形を抱き抱え、ブーンは部屋を出ていった。

(;'A`)「頑張れよ、ブーン、ヒー……うぐっ!」

口からドボドボと血が溢れ出る。
なんだかひどく寒いな。

(;'A`)「そういえばブーンのやつ、今回は記憶が無くならなかったな」

あれは恐らく、心が壊れることを防ぐために無意識下で引き起こされた現象。
ブーンは純粋で、そのため心が打たれ弱かった。
だからこそ、ああいったことが起こったんだろう。

(;'A`)「だが……」

今回は違った。

これはただ単に、あいつが誰かを傷つけることに慣れた結果なのかもしれない。
だが、俺はそうではないと信じている。

(;'A`)「あれはあいつが強くなった証、そう信じているんだ」

俺は誰にともなく呟いた。

45 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 21:06:26.68 ID:WZq+RfD6O
(;'A`)「あーあ、あっちに海はあるのかね?」

無論返事は聞こえない。
もしも海が無かったらどうしようか、海水浴の約束が守れなくなる。

……優しいあいつのことだ、笑って許してくれるんだろうな。

(;'A`)「ばつ、君がいたから俺は強くなれた。
  君がいたから、俺は戦えた」


うじうじして弱かった俺を変えてくれたのは、他でもない君だから。

……

あっちでは、二人でのんびりやろうな。

ああ、たまにはモララーを混ぜてやってもいい。


(;'A`)「なぁに……どうせ時間は……無限に……」



最後の瞬間、俺の心は、不思議と満ち足りていた。

46 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 21:08:32.84 ID:WZq+RfD6O
これで今日の分は終わりです
読んで下さった方、ありがとうございました!!

何か質問があったら、ネタバレにならない範囲で受け付けます

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/03(土) 21:25:09.39 ID:1J9QLfBB0
キャラの髪の色とか
服装とか
なんかそういうのがあったら教えて欲しい

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/03(土) 21:30:48.81 ID:WZq+RfD6O
>>54
こんな感じかな

ノパ⊿゚)赤髪、地味目のスカート

( ^ω^)黒髪、服は……なぜか考えつかない

('A`)黒髪、だぼっとした服

|l|*゚ー゚)青髪、ヒラヒラな服

从 ゚∀从茶髪、白衣

(*゚∀゚)黒髪、ゴスロリ

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/03(土) 21:33:10.63 ID:rDYzIAzh0
好きな作品って何があるんすか?あと終わりまでどのくらいかとか教えて欲しいです

58 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/11/03(土) 21:41:24.65 ID:WZq+RfD6O
>>56
好きな作品

機械と戦う、狼赤頭巾、よつば、ショボンメール、記憶喪失……他にも一杯あります!
ぱっと思いついたのはこんな所かな

うーん、話の七割は既に終わったと思います
今年中の完成を目指したいな!
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